喫茶 ジュン(JUNE)

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更新日:
 2025年12月7日



◎喫茶 ジュン(JUNE)(2025年12月1日)
 「喫茶 ジュン(JUNE)」はJR、有楽町駅、京橋口の目の前にある東京交通会館の3階にある喫茶店です。東京交通会館は1965年(昭和40年)6月18日に竣工していますが、「喫茶 ジュン(JUNE)」は1965年のビルのオープンから営業を続けている老舗の喫茶店です。お店の看板には「JUNE」としか書かれていませんが、Webで調べると「ジュン喫茶室」と書かれているsiteもありました。東京交通会館のWeb siteに「喫茶 ジュン」と書かれているので、正式な店名は「喫茶 ジュン」なのだと思います。
 東京交通会館の3階にある屋上庭園に面しており、窓が大きくて自然光がたっぷり注ぎ込む店内は広々した雰囲気です。屋上庭園にテラス席もあり、天気の良い日はテラス席で食事を楽しむことができます。目線と同じ高さに新幹線の線路があるため、直ぐ目の前を新幹線が走る光景は、とても素敵でした。ちなみにテラス席の利用は16時30分までだそうです。
 現オーナーの福田洋子さんの父上が始めたお店だそうです。元々は交通会館の隣で美容室を経営していて、交通会館ができたことで「純喫茶」を始めたそうです。当時、提供していた食べ物はトーストとサンドイッチくらいだったそうです。ただ1965年当時、喫茶店といえば路面か地下にあるのが普通だったため、3階で、しかもこんなに明るい場所の喫茶店にお客さんを呼び込むのに苦労したそうです。ただ、現在の東京国際フォーラムの場所に東京都庁があり、その周辺の関連会社や出入りの業者も含めると何十万という人の往来があったので、何とかなったそうです。
 1987年に店内をリニューアルし、その頃からランチを始めたそうです。また、そのタイミングで福田洋子さんも店を手伝い始めたそうです。しかし、1991年に東京都庁が西新宿に移転したことで、都庁職員だけでなく、出入りしている業者や関連会社が一気にこの街からいなくなったことで大ピンチになったそうです。さらにその後、上階にあった東京都交通局も移転したことから、ごっそりとお客さんが減ったそうです。
 その後、数年間は厳しい時期が続いたそうですが、東京交通会館から徒歩10分ほどのところにある東京宝塚劇場の建て替えに伴って、1998年に旧劇場の隣に仮設のTAKARAZUKA 1000days劇場がオープンしたことで、賑わいが戻ったそうです。
 ランチタイムは11〜15時で、平日のランチメニューにはスープ、サラダ、コーヒーか紅茶がつきます。ハーフサイズのピラフとパスタ盛り付けたワンプレートランチ、週替わりで3種類あるパスタランチ、日替わりのお楽しみランチなど、メニューは豊富です。
 私はメニュー表で目についた「オムライス」を注文しました。御飯に卵、生クリーム、エビとマッシュルームをよく混ぜて塩コショウで味付け、バターを熱したフライパンでオムレツのように焼いた料理です。表面がキツネ色に焼かれたオムライスは、卵と御飯が一体となったオムライスで、一般に言う「オムライス」とは別物でした。スプーンで一匙すくってみると、外側はよく火が通ってムッチリとしていて、中は卵かけご飯のようにトロ〜リとしていて、リゾットのようでした。食べると、バターの香りがフワッとして、味付けはシンプルで優しい味わいでした。ニンニクが効いた旨味たっぷりのトマトソースがとても美味しく、このソース、たっぷり欲しいと思いました。お米1粒1粒に卵が絡んでいて、とても美味しい料理でした。
 一瞬、見た目が「オムライス発祥の店」とされる煉瓦亭のライスオムレツに似ていましたが、煉瓦亭のライスオムレツは固い仕上がりでした。私は「喫茶 ジュン」のオムライスの方が美味しいと思いました。ランチメニューも豊富ですので、何度か通いたいお店ですね。



・オムライス











・喫茶 ジュン(JUNE)
 住所:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館 3階
 TEL:03-3211-5987
 営業時間:11:00〜18:00
 定休日:交通会館の定館日
 駐車場:有
 アクセス:JR、有楽町駅、京橋口から徒歩約3分
 カード:不可
 席数:50席
 オープン日:1965年(昭和40年)