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更新日:
2024年7月14日
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◎珈補音(かぽね)(2023年4月19日)
「珈補音(かぽね)」は新宿にある老舗の食堂で昼は和洋食のランチが食べられるお店、夜は居酒屋として営業しているお店です。もともと1964年(昭和39年)3月29日に創業し、同じ新宿の紀伊国屋ビルディングの地下1階にありました。紀伊國屋ビルディングは1964年(昭和39年)3月23日に竣工していますので、紀伊國屋ビルディングが建てられた当初から、営業をしていた老舗のお店です。
一旦、2018年7月25日で閉店してしまいましたが、2018年12月3日に現在地に移転、リニューアルオープンしました。紀伊國屋ビルは2019年7月から耐震補強工事を行っています(2022年10月末に完了)ので、この補強工事期間に営業ができなくなることが分かり、移転先を検討、丁度、タイミングよく移転できた、ということではないでしょうか。
創業者の堀内健一郎氏は元々、材木店を営んでいたそうですが、初めての東京オリンピックが開催される1964年、これからは飲食店を営む方がいいだろうとお店を出したそうです。当時、堀内健一郎氏は29歳で飲食店はやったことがなかったそうですが、天ぷらと寿司の高級店としてお店をはじめたそうです。当時、寿司が1人前で160円、ラーメンが60円くらいだったそうですが、堀内健一郎氏は寿司の並を260円で出したそうです。ここまでの高級店ですから、1日に10人くらいしか客が来なかったそうです。当初、堀内健一郎氏はイワシとアジの違いも知らなかったそうで、毎朝、魚河岸に行って勉強したそうです。
1972年(昭和52年)に天ぷらと寿司の店から「サラダショップ カポネ」に変更したそうです。現在ではサラダ専門店は少しおしゃれな存在ですが、当時、そんなお店はなく、時代を先取りしたお店だったそうです。現在でもメニューに残っているそうですが、10品くらいのサラダとスパゲティを提供したそうです。すると店の人気が出てきたので、再び魚料理も出すようになり、現在のように和洋折衷のメニューになっていったそうです。店名は「コーヒー(珈)も米(穂)も、そして良い音楽(音)も提供する」ということで、「珈穂音(かぽね)」にしたそうです。
現在でも刺し身には力を入れているそうで、古くから付き合いのある豊洲市場の仲買さんから、イキのいい魚を仕入れているそうです。また、旨い刺し身には、日本酒がよく合うということで、50種類以上の日本酒が常備されているそうです。中には蔵に100本しかないような希少なものもあるそうです。これは、個人経営のため、何か特徴がないとやっていけないと考え、古くから付き合いのある酒屋に依頼したところ、たまたまプレミアム日本酒に強い酒屋だったことから、入手困難な日本酒が手に入るようになったそうです。ちなみに過去最高額は100ccで3900円の十四代 龍月だそうです。希少すぎて年に1回入荷するかどうかですが、美味しいため、人気だそうです。
2000年頃に生まれたというロールキャベツは、ランチの人気メニューの1つだそうです。手間ひまがかかるため、1日に10〜15食しか作れないため、数量限定で提供されているそうです。元々、寿司屋だったことから、干ぴょうを使ってロールキャベツを結んでいるのが特徴です。ナツメグやブラックペッパーなど、スパイスが効いた合い挽き肉のタネに、キャベツが何重にも重ねられ、カンピョウでギュッと縛られ、コンソメスープで煮込まれたロールキャベツは他店とは異なる味で絶品です。大ぶりのロールキャベツは、食べやすいように1個を3等分にカットされていますが、それでも一口では食べられない大きさです。皿の底にはスープを吸い込んだ太めのスパゲティが潜んでおり、お腹もふくれます。
2019年には堀内健一郎氏の息子の堀内琢和氏が跡を継ぎ、2代目がお店を切り盛りしています。ビーフシチューやハンバーグステーキのほか、焼肉、ステーキ、フライなど、メニューが豊富ですので、昼でも夜でも、何度か通いたいお店ですね。






・ロールキャベツ定食




・おろしとんかつ定食


・珈補音(かぽね)
住所:東京都新宿区新宿3-22-12 新宿サンパーク本館 5F
TEL:03-3352-1539
営業時間:11:30〜22:00
定休日:月曜日、12月31日〜1月2日
駐車場:無
アクセス:JR、新宿駅から徒歩約4分
カード:可
席数:45席
オープン日:2018年12月3日
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