老辺餃子館

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更新日:
 2025年4月24日



◎老辺餃子館(2025年4月26日)
 「老辺餃子館」は新宿駅西口に本店がある「老辺餃子」を味わうことができるお店です。東京都中央区京橋に本社があるシコー・トレード株式会社(設立:1980年7月、代表取締役社長:甘粕洋祐)が運営しているお店です。シコー・トレード株式会社は、2011(平成23年)11月に埼玉県熊谷市に本社がある株式会社アールディーシー(創業:1986年(昭和61年)12月26日、資本金:4950万円、代表取締役社長、CEO:大島敏彦)に買収され、子会社となっています。株式会社アールディーシーはがってん寿司、とんかつ かつはな亭、がってん食堂大島屋、旬菜食健 ひな野、優勝軒、ブラウンバターなどの飲食店を経営している会社です。
 「老辺餃子」とは中国の清朝末期の1829年に辺福(1808〜1870年)という人が盛京城(現在の瀋陽)の小東門の外にある小津橋付近で餃子を販売する屋台を始めたことを起源とする餃子だそうです。その後、辺福はその近くに住居を構え、「辺家餃子館」という屋号でお店を始めたそうです。当時は小さな店舗で、メニューも少なかったようですが評判のお店だったようです。
 1870年に辺福が亡くなると息子の辺徳貴(1856〜1942年)が経営を引き継ぎ、3人の息子に瀋陽市内にそれぞれの店を構えさせたそうです。周辺の飲食店と競合する中、具材の調合や調理方法を改善するなどの工夫を続けたそうです。例えば、それまでは野菜や肉などを短時間に炒めて下ごしらえしていたのに対し、肉付き骨を煮出した濃いスープを作り、賽の目に切った肉を油で揚げてからスープに入れるように改良したそうです。これによって皮が薄く、具が多く、餃子の具が固まらず、噛みやすく、味が良く、独特の風味を持つようになり、瀋陽で有名になっていったそうです。
 三代目となる辺霖(1912〜1985年)は父の辺徳貴から餃子の技術と経営方法を学び、辺徳貴が亡くなる2年前の1940年に経営を引き継いだそうです。辺霖は、当時の瀋陽で最も賑やかな北市場(現在の皇姑区)の商業街に店を移転し、店名を「老辺餃子館」と変更しました。当時は技術を他人に盗まれないようにするため、閉店後に店員が帰ってから当主自らが餃子の具を下ごしらえするなどしていたそうです。
 1956年に「公私合営」の国家方針を受け、瀋陽市人民政府は「現地不動、就地経営、合理調整」、すなわち「現在地のまま経営を継続し、合理的に調整する」という政策をとったそうです。「合理的調整」とは私営企業に対し、「社会主義的改造」を行うことだそうです。これにより1956年からは公私合営企業として辺霖は私営側の総経理となり、「瀋陽市飲食公司」から派遣された人と一緒に党と政府の方針に沿って事業を継続したそうです。1960年代には老辺餃子を国際列車で販売するようになったそうです。
 しかし1966年に文化大革命が始まると、辺家が経営資産を保有していたことから資本主義的、修正主義的であると決めつけられ、批判されたそうです。その結果、店の看板が破壊されるなどの被害を受け、営業停止に追い込まれたそうです。公私合営企業ではなく、国有企業とされ、屋号も「五・七飯店」と変更させられ、辺家は経営から排除され、米飯や寄せ豆腐などの販売をする店になり、かつての賑わいはなくなってしまったそうです。
 改革開放後の1979年には店名を「老辺餃子館」に戻すことが許され、新たに金文字の看板を掲げたそうです。しかし混乱が長期間にわたったため、伝統の味は失われていたそうです。そこで退職させられていた辺霖を顧問として招聘し、辺樹春(辺霖の息子)が技術総監となり、辺霖の死後は辺江(辺霖の孫)が副総経理、技術総監に就任し、老舗の味の復活に努めたそうです。
 1983年から2003年の間は国有企業として運営され、1985年2月に社名が「瀋陽老辺餃子館」となり、「老辺」という商標登録をしたそうです。これによってフランチャイズ展開を開始したようです。1997年には「瀋陽飲食含む集団公司」に管理されながらも会社組織に変更し、社名を「瀋陽老辺餃子有限公司」としたそうです。店舗も瀋陽市内の繁華街である中街に移転し、そこを本店としたそうです。
 日本における「老辺餃子館」は中国の瀋陽本店の提携店として、1986年に合資合作として開業したそうです。「老辺餃子館」では中国から招聘した中国国家資格を有する職人による、本格的な中国揚州料理と名物の餃子を、リーズナブルな価格で提供しています。店内も中国風で、日本に居ながらにして中国、瀋陽の雰囲気を感じながら、本格的な中国料理を堪能することが出来る、他にはない中国料理店です。門外不出の老辺餃子を日本で食べられるのは「老辺餃子館」だけです。現在は新宿本店(新宿駅西口側)と新宿別館(新宿駅東南口側)の2店舗があります。







・焼き餃子





・蒸し餃子(白身魚)



・蒸し餃子(白菜)



・蒸し餃子(鶏肉)



・ザーサイ



・春巻き



・老辺餃子館(ろうべんぎょうざかん) 新宿本店
 住所:東京都新宿区西新宿1-18-1 小川ビル 3F
 TEL:03-3348-5810
 営業時間:11:30〜15:00、17:00〜23:00
 定休日:1月1日
 駐車場:有
 アクセス:JR、新宿駅、南口から徒歩約2分
 カード:可(VISA、Master、JCB)
 席数:100席
 オープン日:1986年