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更新日:
2016年3月30日
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◎金精軒(2016年3月26日)
甲州街道の台ヶ原宿にあるのが金精軒、台ヶ原店です。1902年(明治35年)6月から、この地で営業を続けてきたという老舗の和菓子屋さんです。かつての旅籠屋を改装した風格ある建物で、外観だけでも歴史を感じさせてくれます。
金精軒は、山梨で有名なお土産である「信玄餅」を製造、販売している会社です。ただ、一般の人は、「信玄餅」と聞くと、「桔梗信玄餅」を思い浮かべてしまうと思います。「桔梗信玄餅」は株式会社桔梗屋が製造、販売しているのですが、高速道路のサービスエリア、JRの駅の売店や物産展などでも販売されています。株式会社桔梗屋は、営業力が強い会社のようで、その名を全国にとどろかせているので、通常、「信玄餅」というと「桔梗信玄餅」を思い浮かべてしまのです。しかし、「信玄餅」という名称は、「金精軒製菓株式会社」の登録商標だそうです。ただ、このあたり複雑な事情があるようです。
金精軒が信玄餅を発売し始めたのは1972年(昭和47年)8月1日だそうです。これは、1972年(昭和47年)7月31日(月)の山梨日日新聞2版の下部広告欄に「信玄餅 販売始めました。」という金精軒の広告があることから分かるそうです。
一方、桔梗屋が信玄餅を発売し始めた時期は1968年(昭和43年)だそうですが、明確な情報がないようです。しかし、1971年(昭和46年)4月1日(木)の山梨日日新聞に全面広告を打っているそうですから、少なくとも1971年(昭和46年)4月1日以前には販売を開始していたものと思われます。
ところが、桔梗屋が販売をしていた「信玄餅」という商品は、商標登録ができなかったようです。というのは、それ以前に金精軒が「信玄最中」という商標を持っていたので、紛らわしいという理由で登録できなかったようです。その結果、桔梗屋は「信玄餅」という商品名が使えず、「桔梗信玄餅」として販売をするようになったようです。その後、金精軒が改めて「信玄餅」という商標を取得して類似品を発売し始めたようです。
現在の金精軒では、通常の信玄餅以外にも、賞味期限が短い「生信玄餅」や、さらに賞味期限が短く、製造・販売期間も限定の「水信玄餅」なども製造、販売しています。桔梗屋よりも賞味期限が短いため、柔らかく美味しいと思いますが、お土産としての流通は難しいのかもしれません。




・信玄餅

・生信玄餅

・金精軒製菓株式会社
・台ヶ原本店
住所:山梨県北杜市白州町台ヶ原2211
電話:0551-35-2246
営業時間:9:00〜18:00
定休日 :木曜日
駐車場 :有
アクセス:甲府駅から徒歩約10分、甲府駅から693m
オープン日:1902年(明治35年)6月1日
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