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更新日:
2025年3月22日
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◎御菓子処 松木屋(2025年3月22日)
「御菓子処 松木屋」は創業1910年(明治43年)という静岡市で老舗の和菓子屋さんです。現店主の松木伸公氏は4代目だそうです。
静岡市には「駿河三大名物」と言われる3種類の和菓子があるそうです。1つ目は「安倍川もち」、2つ目は「追分羊かん」、3つ目は「うさぎ餅」だそうです。この「駿河三大名物」は、江戸時代に制定されたものだそうですので、江戸時代に生まれた和菓子だということではないでしょうか。
「うさぎ餅」は、丸い大福餅で上に焼き印がついています。白い生地がうさぎの体、上の焼き印が満月をイメージしているのだそうです。上質なもち粉を使用した薄皮の中に、ほどよい甘さのこしあんがぎっしり詰まっていて、満月を表現した「焼印」との香ばしさがアクセントになっているそうです。名前の由来は、屋敷で飼われていたウサギにちなんで、徳川家康が名付けたという説もあるそうですが、どこまで信ぴょう性があるかは不明です。
「うさぎ餅」は江戸時代に唐衣橘洲、朱楽菅江と共に狂歌三大家と言われた大田蜀山人(大田南畝(おおたなんぽ))が東海道を往来し、静岡(当時は駿府)で食べ、その味の良さに詩を詠んだとされ、静岡市内でも「古庄の名物」だったそうです。したがって古くから、古庄の辺りにあった和菓子店が作っていたそうですが、そのお店がつぶれ、1964年(昭和39年)に「うさぎ餅」を作るお店がなくなり、その文化が途絶えてしまったそうです。その後、1994年(平成6年)に静岡伊勢丹が商標権を得て、松木屋さんに製造委託したことで復活したそうです。現在では、「うさぎ餅」の製造販売を継承しているのは松木屋さんだけだそうです。
松木伸公氏は大学を卒業後、一般のスーパーに就職したそうです。その後、東京製菓学校に入学して菓子作りを学び、家業であった「松木屋」を引き継いだそうです。徐々に従業員が減っていき、家族だけとなり、父親が逝去した後は、松木伸公氏1人になってしまったそうです。製造は先代からの職人さんの力を借りながら、百坪程の工場に自動包餡機など、必要な機械類を揃え、冷凍庫、冷蔵庫を利用して製造しているそうです。
販売も1人で担当していますので、お店の駐車場に車が入ってくると工場から店舗に移動して接客しています。ただ、時々は嫁いだ妹さんも手伝ってくれるそうです。松木伸公氏は毎日、午前4時に起床して工場に入り、開店時間の9時までには商品を揃えるそうです。配達がある時は店を閉めて出かけるそうですので、そのタイミングにお店に来た時は、時間をズラすと良いかもしれません。
お店は「うさぎ餅」の評判によって、ディアの取材も多く、地域の人気店として繁盛しているそうです。「うさぎ餅」以外にも苺大福、串団子、水羊羹、四季の朝生(あさなま)や上生菓子、焼き菓子など30種類くらいのお菓子が販売されています。





・牡丹餅

・御菓子処 松木屋
住所:静岡県静岡市駿河区西脇1058-1
TEL:054-284-2955
営業時間:9:00〜19:00
定休日:水曜日
駐車場:有
アクセス:JR、香西駅から徒歩約10分
カード:不可
オープン日:1910年(明治43年)
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