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更新日:
2024年8月14日
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◎ルイベ(2024年8月14日)
「ルイベ」はサケやマスなどの魚を冷凍させてから、解凍させないまま刺身にして食べる北海道の郷土料理です。口に入れた時の凍った食感と口のなかで次第に溶けていく味わいが特徴です。
「ルイベ」はアイヌ民族発祥の料理といわれています。北海道のサケの漁獲の歴史は古く、アイヌの人々は貴重なタンパク源としてサケを捕獲していました。寒さが厳しい冬に備え、晩秋から初冬にかけて採れたサケを雪に埋めて凍らせて保存しておき、凍ったまま薄く切り分けて食べていたことが「ルイベ」の発祥といわれているそうです。すなわち、元々は保存食だったと考えられています。
この食べ方は、サケの身に潜むアニサキスなどの寄生虫を死滅させることができるため、寄生虫対策としても有効ですが、このようなメリットを理解していたのか、何らかの経験から、このような食べ方になったのかは不明です。
アイヌ語で「ル」は「溶ける」の意味、「イベ」は「食べ物」という意味で、一度、凍らせた後、溶かして食べることから名づけられたと考えられます。
一般的に「ルイベ」はサケやマスを使用しますが、ヒメマスやイカなどの魚介類の食品を凍ったまま、薄切りにして食べる方法も「ルイベ」と呼ばれるようです。
近年では、醤油などの調味料にイクラと生サケを漬けてから冷凍させた「ルイベ漬け」と呼ばれる料理も生まれているようです。
・鮭のルイベ

・ルイベ漬け

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