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更新日:
2020年4月10日
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◎しじみ汁(2019年11月20日)
「しじみ汁」は砂抜きしたしじみを醤油や味噌で味付けした汁物です。十分に砂抜きをしたしじみを火にかけ、アクを取り、醤油や味噌で味付けをした汁物は、しじみの出汁がよく出て、香り高いのが特徴です。家庭でも作ることができる料理ですが、島根県の郷土料理として有名です。
日本に生息するしじみは宍戸湖の「大和しじみ」、琵琶湖の「せたしじみ」、淡水で育つ「真しじみ」の3種類があります。全国のしじみ漁獲量は、島根県が長年1位を守り続けてきましたが、近年は宍道湖のしじみの資源減少の影響で青森県に抜かれていますが、全国のしじみ漁獲量の3割以上を占めています。
宍戸湖は島根県東北部の松江市、出雲市に跨る湖で、周囲約47km、面積約79平方km、平均水深4.5mの汽水湖で全国で7番目に大きな汽水湖です。汽水湖とは淡水(真水)と海水が混じり合った湖で、宍道湖は斐伊川から流れる淡水と日本海より境水道、中海を経て流れ込む海水が混じっています。淡水と海水が混じる事で塩分濃度は0.3~1.0%程度となり、海水の3.3%と比べて10分の1から3分の1程度になります。この宍道湖で獲れたヤマトシジミは、粒が大きく身が柔らかいのが特徴です。
宍道湖周辺では、冬は味噌汁仕立てで、夏はすまし汁風にして食べられていたそうです。出雲地方では、「シジミは水からヒトクラ、アカガエ(赤貝)はオモせ」という言葉が伝えられているそうです。「ヒトクラ」とは「一瞬煮立たせること」、「オモせ」とは「から蒸し」のことで、「シジミは煮すぎるな」という教えだそうです。

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