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更新日:
2020年12月5日
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◎てっぱい(香川県)(2020年12月5日)
「てっぱい」は、秋から冬の讃岐の味を代表する香川県の郷土料理です。地域によって味付けや具に特徴に違いがあるそうです。農繁期が終わった秋から冬にかけて、ため池の水を抜く時に獲れるフナを使った和え物です。3枚におろして酢締めにしたフナと、塩もみしたダイコン(ニンジンを加えることもある)を酢味噌で和えた料理です。仕上げに青ネギと唐辛子で味を調えた料理です。この時期の寒ブナは臭みも少なく、生食にはもってこいだそうです。各地のため池で漁獲風景がみられるのが風物詩となっています。酒の肴や夕食のおかずとして、冬場の食卓に並ぶそうです。
「てっぱい」の語源は、昔、フナのことを「鉄砲」と呼んだことから「鉄砲あえ」という名前の料理となり、それが転じて「てっぱい」となったそうです。
また、海で捕れる新鮮な魚の入手が困難だった農村で、ため池で捕れるフナやコイなどを食べてタンパク源を補給したことが始まりとされているそうです。先人たちが生み出した料理は、「ため池の数が日本一」という地理的条件によって誕生したようです。ただ、最近はフナが手に入る機会が少なく、コノシロで代用することも多いそうです。

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