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更新日:
2020年4月15日
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◎中日そば(2020年5月15日)
「中日そば」とは、高知県香南市が推しているB級グルメとでも言う御当地の麺料理です。「中日そば」は、中華麺をうどんのスープに入れた料理です。ラーメンのスープと違って、油分がないので健康的な料理かもしれません。香南市赤岡町の食堂などで50年以上前から提供されており、現地では「ちゅうにち」と呼ばれています。
この「中日そば」は、現在は高知市長浜で竹村食堂を営んでいる竹村澄夫さんが考案したそうです。1955年(昭和30年)頃、赤岡の実家で母親と食堂を始めた頃、店の目玉商品を作ろうと考えたのだそうです。それ以前に京都に住んでいた竹村さんは、帰省時に兵庫県内の駅のホームで食べていた「そば」を参考にしたそうです。ラーメンのスープは時間もかかって作るのが大変なので、うどんの出汁に中華麺入れたら良いのではと思ってメニューにしたそうです。
名前は、中華麺の「中」と日本のうどんの「日」から「中日」と名付けたそうです。最初は「日中」にしたかったそうですが、語呂が悪く「中日そば」としたそうです。ユニークな名称から話題になり、赤岡町にある他の食堂も真似をするようになり御当地料理になったようです。
竹村さんは赤岡で10年ほど食堂経営を続けた後、運送会社での勤務を経て、奥さんの実家の高知市長浜に移住し、1975年(昭和50年)頃、竹村食堂を再開し、「中日」もメニューに入れました。現在でも営業を続けていますが、高知市内では「中日」の人気は今いちのようです。
現在、赤岡町で提供されている中日そばの主な具材はネギ、すまき、天ぷらです。「すまき」というのはピンク色の練り物で、ナルトみたいなものです。「天ぷら」は、世間一般に言う「天麩羅」ではなく、この地域では「さつま揚げ」のことを「天ぷら」と呼ぶのだそうです。
2011年(平成23年)9月23日、お彼岸の中日に合わせて香南市内の有志が集まって、「香南市ちゅうにち同盟」という団体を立ち上げたそうです。中日そばの保存や普及活動行う団体で、春と秋のお彼岸中日をちゅうにち記念日に制定し、中日そばの普及に努めています。
2013年1月時点では8つの飲食店が加盟しており、各店舗ごとに少しずつ具材や味が違う中日そばを味わうことができます。トッピング、麺、だしは店舗で異なり、色々なちゅうにちそばが楽しめるため、食べ比べができるよう「香南市ちゅうにちMAP」も作成しているそうです。


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