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更新日:
2024年3月31日
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◎シュラスコ(churrasco)(2024年3月30日)
「シュラスコ(churrasco:ポルトガル語、スペイン語)」とは、ブラジルを代表する肉料理の1つで、「ブラジル風バーベキュー」と紹介されることもある料理です。バーベキューと言っても、日本のバーベキューとは違い、牛をメインに、豚、羊、鶏などのブロック肉やソーセージなどを1メートルほどの長い串に刺し、炭火でじっくりと焼きます。時間をかけて焼きあげることで余分な脂が落ち、お肉の旨みも凝縮され、濃厚でジューシーな味わいを楽しむことができる料理です。
肉本来の美味しさを活かすため、味付けはシンプルに岩塩のみが一般的です。焼いたお肉をそのまま食べるほか、みじん切りにしたトマトや玉ねぎ、ピーマンといった野菜にオリーブオイルやワインビネガーなどを合わせた「モーリョ」というソースにつけて食べることもあります。
シュラスコの歴史は古く、その原型が誕生したのは17世紀から19世紀頃とされています。アルゼンチンやウルグアイ、ブラジル南部の草原地帯に暮らしていたカウボーイ、「ガウーショ(Gaucho)」達の間で親しまれていた肉料理が起源だと言われています。ガウーショ、あるいはガウチョとは、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル南部のパンパ(草原地帯)やアンデス山脈東部に17世紀から19世紀にかけて居住し、主として牧畜に従事していたスペイン人と先住民、その他との混血住民のことです。
「味つけは岩塩のみ」、「かたまり肉を使う」、「時間をかけて肉に火を通す」など、基本的な作り方は現在のシュラスコとほとんど変わらないそうですが、当時は粗塩を振りかけた牛のかたまり肉を串やサーベルに刺し、たき火で何時間もかけて焼いていたそうです。
シュラスコは、ブラジルの人々の間では誕生日などのお祝いやお祭り、週末に家族や仲間が集まった時などに食べるとっておきの一品で、ブラジル国内には「シュラスカリア(churrascaria)」と呼ばれるシュラスコ専門レストランがたくさんあります。
食べ放題のお店が多いのが特徴で、ウエイターが串に刺さったままの肉を客の目の前で好きなだけ切り分けてくれるそうです。お肉がメインの料理ではありますが、口直しや締めに野菜やチーズ、パイナップルやバナナといった果物を焼いてサーブすることも多いようです。
ブラジルだけでなく、周辺国のアルゼンチンなどにも同様の料理があり、スペイン語圏での国では「チュラスコ」とか「アサード(スペイン語:asado)」と呼ばれているそうです。
日本でシュラスコが知られるようになったのは2014年頃だそうです。2014年(平成26年)6月12日から7月13日にかけて、ブラジルで第20回目のFIFAワールドカップが開催され、これに合わせてシュラスコ専門店が次々とオープンしたそうです。




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