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更新日:
2014年11月2日
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◎モダン焼き(2014年11月2日)
モダン焼きとは、焼きそばが入った関西風お好み焼きのことです。お好み焼き1枚で、お好み焼きと焼きそばを食べることができるので、ボリュームがあります。
茹でた(あるいは蒸した)中華麺を片面だけ焼いたお好み焼きの上に乗せて、さらにひっくり返して焼く方法と、お好み焼きで焼きそばをサンドイッチのように挟んで仕上げる方法の2つの作り方があります。焼きそばを挟む方法は、広島風お好み焼きにも似ています。
神戸、明石周辺では、焼きソバを生地とのつなぎにしたものが「モダン焼き」と言われているようです。薄く焼いた生地の上に中華麺を乗せ、その上から生地をかけ、さらにひっくり返して焼いて仕上げます。見た目は広島風お好み焼きに似ており、1950年(昭和25年)に「志ば多」という神戸市にあるお店で考案されたという説があります。
また、「モダン焼き」という名前の由来ですが、「モダン(modern)」という言葉は、「現代的であること。今風でしゃれていること。また、そのさま。」を表す言葉です。最近は、あまり聞きませんが、「モダン」という単語は大正末期から昭和初期にかけて流行し、当時は「モダンガール」、「モダンボーイ」などという単語も流行ったそうです。このことから、「現代的」、「新しい」という意味で「モダン焼き」と名付けられたという説があります。
一方、名前の由来も発祥のお店も全く違うという説があります。「モダン焼き」という名前のメニューが印刷物として残っている最古の記録は1972年(昭和47年)で、大阪にあったお好み焼き屋さんの「ぼてぢゅう総本家」だそうです。これを根拠に、ぼてぢゅう総本家が発祥だという説です。
ぼてぢゅう総本家では、関西風のお好み焼きにソバを入れて、いろいろな味を味わえることから「盛りだくさん」の文字から「モダン」と名付けたという話があるそうです。
発祥の年代からすると神戸発祥という説が正しいような気がします。ただ、爆発的に人気を博して広がっていったというのではなく、お好み焼きに焼きそばを合わせるという簡単な料理ですから、いろいろなお店で真似をしていたのかもしれません。ただ、全国的に広めたのは「ぼてぢゅう」の功績が大きかったのではないでしょうか。
現在では、中華麺の代わりにうどんを使う場合もあり、その場合は「うどんモダン」や「うどん乗せ」と呼ばれているようです。

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