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更新日:
2023年2月26日
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◎花巻そば(2023年2月26日)
「花巻そば(はなまきそば)」とは、熱いかけそばに上等の海苔(焼き海苔)を綺麗に散らした蕎麦の食べ方の1つです。「花巻そば」は江戸時代に考えられた食べ方で、海苔は「磯の花」、「波の花」とも呼ばれ、「美しい姿」を暗示しており、それを蕎麦の上に散らすことから花巻の名前がつけられました。
江戸時代は潮の満ち引きで空気に晒された浅草海苔を板海苔にしたものが使用されており、熱いかけ蕎麦に乗せると海苔が程よくほぐれ、蕎麦に絡んで海苔の風味と蕎麦の味が楽しめたとされています。元来、「花巻そば」は蓋付きで提供され、蓋を開けると湯気と一緒に、ふんわりと磯の香りが漂うのが醍醐味とされていました。海苔の香りと蕎麦の味を楽しむ蕎麦であることから、薬味にネギは禁物とされています。薬味を使用する場合にはワサビを用います。
一方、現在の浮き流し式の養殖機械乾燥の海苔では、かけ蕎麦に乗せても海苔がほぐれず、本来の花巻そばの香りと味は楽しめないと言われているそうです。美味しい花巻そばを再現するには、かなり高価な海苔を使用する必要があるようです。少し、青海苔を混ぜるなど、香りの良い海苔を選ぶことで、風味のある花巻蕎麦にする工夫や、ツユに溶けやすい海苔を使って香りだけでなく味にこだわるお店もあるようです。
見た目は派手ではありませんが、蕎麦通にも好まれており、現代にも残っている美味しい御蕎麦の食べ方です。

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