そばがき、蕎麦がき、蕎麦掻き

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更新日:
 2025年6月25日



◎そばがき、蕎麦がき、蕎麦掻き(2025年6月10日)
 「蕎麦がき」とは、蕎麦粉を熱湯でこねて餅状にした食べ物です。作り方は、蕎麦粉に熱湯をかけて混ぜ、粘りがでた状態のものを食べる「椀がき」と、小鍋に蕎麦粉と水を入れて加熱しながら練る「鍋がき」があります。
 通常は蕎麦粉のみで作られ、水を加えて加熱することで蕎麦粉のデンプンが糊化(アルファ化)し、塊状になります。α化しているため、消化吸収がよく蕎麦の栄養を効率よくとることができる食べ方です。現在では健康食としても見直されているようです。箸で少しずつちぎりながら、そばつゆや醤油をつけて食べるのが一般的です。
 縄文土器から蕎麦を食べていた形跡が発見されていることから、蕎麦の栽培は縄文時代から行われていたと考えられているそうです。縄文時代にどのようにして食べていたかは不明のようですが、そばの実をそのまま粥状にしたり、粉にした後に水で溶いて焼いたりして食べていたと考えられているそうです。
 「蕎麦がき」がいつから食べられていたのかは不明なようですが、鎌倉時代には広まっていたと考えられているようです。鎌倉時代に中国から挽き臼が伝来し、蕎麦を挽いて蕎麦粉を作ることができるようになったことから、鎌倉時代に広まったと考えられているようです。
 このため「蕎麦がき」は全国で食べられており、地方によって以下のような様々な呼び名があります。

・カイモチ:青森、岩手、秋田、山形、滋賀、福井、岡山、福岡
・カッケ:青森
・カッコ:山梨
・カッソマ:鹿児島
・ケェモチ:岩手、長野
・そばぎゃあ:宮崎、鹿児島
・ソバネッケ:千葉
・ソバネリ、北海道、青森、宮城、新潟
・ソバネリクリ:山梨
・ソバネリゲ:三重
・タテコ:長野
・ネレケモチ:秋田

 また地域によっては、他の作物と練り合わせて食べられているそうです。

・おから:岩手(キラジソバ)、岐阜(キラズダンゴ)
・柿:千葉(ソバガキ)
・カブラ(蕪):青森(カブラカイモチ)
・かぼちゃ:山梨(オネリ)
・きび:福島(ツックルミ)
・さつまいも:三重(ネリゲ)、鹿児島(ソマゲ、そまげんたろ)、佐賀(ハンゲツ)、熊本(そばぎゃ)
・辛めの出汁かお茶で練る:岡山(ソバコウセン)

 その他、「蕎麦がき」を味噌汁、野菜煮汁や雑炊の具として使用した料理もあるそうです。