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更新日:
2010年10月27日
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◎そばめし
「そばめし」は、焼きそばとご飯を鉄板で炒めたソース味の焼飯料理です。私が初めて「そばめし」という料理を知ったのは、1987年頃でした。当時、住んでいた近くに大阪のお好み焼屋さんがあり、そこにメニューとして載っていたのを見たのが最初でした。(この時、初めて、「とん平焼き」というメニューも見ました。)私は、知らない食べ物に関しては、聞いてみるより、食べてみる主義(百聞は一食にしかず)でしたので、全く想像がつかない料理だったのですが、とりあえず、頼んでみました。
すると、大将が鉄板の上に油をひいて、肉、キャベツなどの具を炒め、そこに蒸し麺を入れて炒め、焼きそばが完成してしまいました。(実際には味付けがされておらず、完成ではなかったのですが)
この時、初めて「そばめし」の「そば」は「焼きそば」の「そば」だったのだと気がつきました。しかし、このままでは「めし」がないので、私は「焼きそばと御飯のセット」が「そばめし」ではないか、と思ったのでした。(大阪では、お好み焼きをおかずに御飯を食べると聞いていたので)
ところが、この焼きそばに御飯をのせて、さらに炒め始めたのでした。しかも、コテで麺を小さく刻みながら炒めていき、そのうち、「麺」が見えなくなって、「御飯」だけのようになってしまいました。最後に塩とソースで味付けをして、「そばめし」が完成したのでした。
パッと見は、ソースで茶色に仕上がっており、普通の焼きめしのようです。よく見ないと、「そば」が入っていることに気がつきません。食べてみると、普通の焼きめしとは異なり、麺と御飯の食感の違い、焼きめしよりも軽い感じで、とても美味しかったです。それ以来、友人とこの店に行った時には、必ず注文して、「そばめし」を知らない友人に教えてあげたのでした。
そばめしの発祥は、兵庫県神戸市の長田区の「お好み焼 青森」というお好み焼き屋さんだそうです。昭和30年(1955年)代に、お客さんが持ちこんだ冷えた弁当の御飯を焼きそばと一緒に炒めてあげたのが、そばめしのはじまりだそうです。これが常連客の評判をよんで裏メニューとして定着し、その後、正式なメニューになったのだそうです。
その後、そばめしの評判は口コミで広がっていき、長田区の他のお好み焼き屋さんでも、そばめしを始めるようになったそうです。さらに、そばめしをメニューに入れる店は長田区内だけにとどまらず、新開地や三宮付近の店までも広まっていったそうです。
現在でも、神戸のお好み焼き屋さんでは、自宅の残りご飯を持っていくと、そばと一緒に炒めて、そばめしを提供してくれる店もあるようです。

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