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更新日:
2009年1月28日
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◎苺(Strawberry)(2002年3月10日)
自然のイチゴは石器時代からヨーロッパ、アジア一帯で食べられていましたが、栽培が行われたのは200年ほど前からです。日本のイチゴの生産量は、アメリカ・スペインに次ぐ世界第3位だそうです。栃木、福岡、埼玉、静岡、千葉、茨城などが有名ですが、全国で作られています。
今、私達が食べているイチゴは、北アメリカ原産のバージニアイチゴと、南アメリカ原産のチリイチゴを17世紀中期に、オランダで交雑させて誕生したものが、そのルーツといわれます。バラ科の多年草です。
日本には、江戸後期にオランダ人によって持ち込まれました。オランダイチゴと呼ばれ、当時、現在の価格で1粒、1000円もしたそうです。日本で本格的に栽培され始めたのは明治5年(1872年)以降です。
日本の古い書物(日本書紀、枕草子)に出てくるイチゴは、野生のキイチゴ(木苺、Bramble)のことです。
いちごの語源ははっきりしないそうです。日本書紀には「いちびこ(伊致寐姑)」とあり、平安時代に入って「いちご」という表記が現れます。
『枕草子』では、「覆盆子(ふくぼんし)」として表記されています。キイチゴの実は熟すと食用になる部分がすっぽりとれ、跡にすり鉢状のくぼみが残ります。その様子がひっくり返した盆(元々の意味は壷)にみたてられたようです。
漢方では、いちごの未熟果実を覆盆子と呼び、眼精疲労をとり、肌つやをよくし、気力の衰えを回復する強壮剤として用いています。
英語のstrawberryとは「わら(straw)の実(berry)」の意味ですが、こう呼ばれるようになった理由には、
1. イチゴを傷めないようにイチゴ畑にワラを敷いた。
2. イチゴをワラに包んで売った。
3. 茎の形が麦わらに似ている
など、諸説あってはっきりしていないようです。
私達が果実と思っている実は、花びらやメシベをつけている花托(かたく)が肥大したものです。本当の果実は、表面のくぼみにある小粒状の粒々の方です。このように、植物の子房以外に花托、ガクなどの部分が加わってできた果実のことを偽果(ぎか)といいます。イチジクもそうです。
イチゴの主な栄養成分(可食部100g中)としては、ビタミンC(62mg)、葉酸(90μg)、食物繊維(1.4g)です。イチゴはビタミンCが豊富で、風邪予防や美肌効果に期待できます。また、血を作るビタミンといわれている「葉酸」も豊富に含まれているため、貧血予防にも効果的です。また、イチゴには血糖値の上昇や、コレステロールの吸収を抑制する食物繊維のペクチンも含まれています。

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