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更新日:
2022年1月24日
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◎きつねうどん(2021年1月31日)
「きつねうどん」とは、かけうどん(すうどん)に甘辛く煮た油揚げを乗せた料理で、大阪、南船場にある「うさみ亭マツバヤ」といううどん屋さんが発祥の店として知られています。
「うさみ亭マツバヤ」は、1893年(明治26年)創業の老舗のうどん屋さんです。明治時代、徳島県出身の宇佐美要太郎氏は、大阪、松屋町の「たこ竹」というお店で働いていたそうです。「たこ竹」は「寿司屋」だったのですが、当時、「うどん屋」も営んでおり、宇佐美要太郎氏は「うどん屋」の方で働いていたそうです。(「たこ竹」は、現在でも大阪寿司の老舗として営業を続けています。)
しかし、「たこ竹」が「うどん屋」を廃業し、寿司だけでやっていくと決めたため、宇佐美要太郎氏は独立し、1893年(明治26年)にうどん店「松葉屋本舗」を開店しました。宇佐美要太郎氏が自分のお店を始める時、「たこ竹」の店主から、「新しいものをやったらどや?」と言われたことから、「お寿司に油揚げが合う(稲荷寿司がある)ならば、うどんにも油揚げが合うだろうと考え、素うどんに甘辛く煮た油揚げをおかずとしてつけた料理を提供しました。当初は、油揚げはうどんの上には乗っておらず、お皿で別々に提供されていたそうです。ちなみに、当時、油揚げは2枚だったそうです。また、「こんこんうどん」と呼ばれていたそうです。
この「こんこんうどん」、ある時、お客さんが油揚げをうどんの上に乗せて食べたそうです。そのうち、みんなが真似をして食べるようになったため、油揚げをうどんの上に乗せて出すように変えたそうです。それが、いつの間にか「きつねうどん」と名前が変わり、味も少しずつ変化し、関西風のうどんダシに合うように揚げの味も変わっていったそうです。この「きつねうどん」は当時、栄養のつく庶民の味として大阪の人達に受け入れられ、その結果、多くのうどん屋さんに広がったそうです。

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