水炊き 新三浦 築地本店

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更新日:
 2024年6月1日



◎水炊き 新三浦 築地本店(2024年5月20日)
 「水炊き 新三浦 築地本店」は福岡県博多にルーツを持つ水炊きのお店です。白井善三郎氏が1963年(昭和38年)に築地にお店を構えましたが、ルーツとなるお店は、福岡市博多区にある「新三浦」という1910年(明治43年)創業の博多名物、水炊きの専門店です。
 「新三浦」は、1910年(明治43年)創業の博多名物、水炊きの専門店です。創業者の青柳秀三郎氏が鶏懐石と水炊きを提供する鶏料理専門の料亭として石城町(旧柳町)で創業したそうです。当時、鉄道が南九州までつながり、新鮮な鶏が届くようになったことから、博多のおもてなし料理として「水だき」を始めたそうです。(水たきの元祖を謳っている「水月」は明治38年の創業ですから、「水月」が水炊きを発明し、博多で広まっていたとしても祖語はありません。また、「水炊き」という料理は、それ以前からあったという説もあります。ちなみに「水月」は「水たき」と記載していますが、「新三浦」のメニューは「水だき」となっています。「水月」はスープが透明で濁っていないので「たき」で、「新三浦」は白濁したスープなので「だき」だという説があります。)
 創業者、青柳秀三郎氏の孫である白井善三郎氏は、中学生の頃から、3代目の兄のもとで家業を手伝っていたそうです。そのうち、いつか東京にも新三浦を出店し、本場の水炊きを味わっていただきたいと思うようになったそうです。そして白井善三郎氏は東京、早稲田大学に進学し、ラグビー部で活躍する傍ら、1963年(昭和38年)に築地に「水炊き 新三浦 築地本店」を立ち上げました。当初は木造の一軒家だったそうですが、現在は立派なビルにリニューアルしています。
 築地にあるため東京の業者から、その日の朝に締めた若鶏を仕入れているそうです。この新鮮さが美味しい鶏の決め手だそうで、身離れの良さがその証拠だそうです。鶏や野菜の仕入先は異なりますが、水炊きの製法は博多本店と同じだそうです。
 「新三浦」の水炊きは「スープに始まり、スープに終わる」そうです。まず最初に、鶏のうまみが凝縮されたスープが提供されます。その後に提供される生後3ヵ月以内の雄鶏のお肉は、箸で身がほぐれるほど身離れがよく、柔らかいそうです。さらに季節の野菜をスープで炊き上げ、自家製ポン酢につけていただきます。ポン酢は、大分産の無農薬カボスが旬を迎える10月に1年分を手搾りでカボス汁を作り、これをベースに作られているそうです。
 締めくくりは、鶏肉と野菜の旨味が溶け出したスープを御飯にかけてさらさらと食べる「スープかけごはん」です。水炊きの締めはと御飯を入れておじやにしたり、麺を入れて食べることが多いですが、「スープに始まり、スープに終わる」新三浦ですので、締めでもスープを味わえるようになっているようです。

・水炊き 新三浦 築地本店
 住所:東京都中央区築地1-8-1 新三浦ビル
 TEL:03-3541-0811
 営業時間:17:00〜21:30
 定休日:日曜日
 駐車場:無
 アクセス:地下鉄、日比谷線、築地駅、徒歩約3分
 カード:可(VISA、AMEX、JCB、Diners、Master)
 席数:100席
 オープン日:1963年(昭和38年)