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更新日:
2025年12月14日
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◎娘々(ニャンニャン) 北浦和店(2025年12月1日)
「娘娘(ニャンニャン)」という店名のお店は、埼玉県内、特にさいたま市近郊に複数、あるのですが、チェーン店ではなく、それぞれ独立したお店です。元々、矢島商事という会社があり、その会社が「娘娘」と「漫々亭」という店名の中華料理店を展開していたのですが、矢島商事の社長、矢島敏雄さんの都合で1990年(平成2年)に矢島商事は解散しました。この時、各店舗の運営を任されていた店長クラスの人達が、店名を受け継いで独立したことから、埼玉県内に同一の店名が複数、存在しています。現在では、さらに既存店で修業した方が、さらに独立するなどして、同じ店名をつけているので、さらに複雑な状況になっているようです。
上述の通り、元々、矢島商事が運営していた「娘娘」ですが、1990年当時、現さいたま市内には北浦和店と浦和店があったそうです。しかし、この2店舗は道路の拡張工事のため閉鎖せざるを得なかったそうです。このような事情もあり、矢島敏雄さんは矢島商事を解散したのかもしれません。この時、北浦和店で最後の店長を務めていた藤本喜代治さんは15歳から漫々亭で働いていたそうです。また、矢島商事の「娘娘 北浦和店」は元々、漫々亭の支店として創業したそうです。
藤本喜代治さんは、矢島商事の「娘娘 北浦和店」の閉店後、1993年に北浦和駅東口に新たな「娘々 北浦和店」を開業しました。しかし、2003年にもらい火で焼失し、2006年1月に現在地に移転し、営業を再開しました。
ちなみに「娘々 北浦和店」の店主、藤本喜代治さんはスタミナラーメンの生みの親の1人だそうです。「スタミナラーメン」は醤油味のスープにニラ、挽肉、豆板醤をえ作られた餡をかけたピリ辛の餡かけラーメンです。矢島商事が運営していた「娘娘」の看板メニューとなり、合併前の旧浦和市、大宮市、与野市の時代から地元の人々に人気のメニューになったそうです。
藤本喜代治さんは、横浜市の中華食品輸入会社を通じて四川省の豆板醤を取り寄せて使い、当時の味を守り続けているそうです。スタミナラーメンのスタミナ餡は、まず醤油、砂糖、味噌、一味唐辛子などを入れて煮るそうです。そこから豆板醤を入れ、30分ほど煮て、企業秘密の「特別な醤油」を入れた上で、数週間寝かせて作るそうです。藤本さんは、スタミナラーメン用のあんが入った18リットルの鍋を常に複数用意しているそうです。仕込んでから寝かせることで「まろやかで味に深みが出る」そうです。1週間で1つの鍋を使い切るというくらいスタミナラーメンは「娘々 北浦和店」の看板メニューだそうです。
また「娘々 北浦和店」の餃子には五香粉(ウーシャンフェン)を入れているそうです。昼時に来店する営業マンにとってニンニクの匂いは仕事の邪魔になるため、五香粉で匂いを消すのだそうです。焼くことで独特な香りが漂い、香ばしく美味しい餃子になっているそうです。
しかしながら、藤本さんの体調不良によって2024年10月をもって「娘々 北浦和店」は閉店してしまいました。藤本さんが76歳の高齢となり、膝の具合が悪化したことなどが閉店の主な理由だそうです。
その後、2025年1月18日から藤本さんに代わって指扇の「漫々亭」の店主、丹下竜一さんと大溝勇さんによる新体制で営業を再開しました。
・娘々(ニャンニャン) 北浦和店
住所:埼玉県さいたま市浦和区北浦和1-2-13 栄ビル 1F
TEL:048-824-6791
営業時間:11:30〜14:30、16:30〜19:00
定休日:月曜日、火曜日
駐車場:無
アクセス:JR、北浦和駅、東口から徒歩約3分
カード:不可
席数:16席
オープン日:2006年1月
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