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更新日:
2024年9月29日
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◎ねぎ焼き(2024年9月28日)
「ねぎ焼き」とは、近畿地方にみられるお好み焼きに似た料理です。水に溶いた小麦粉を生地として用いていますが、一般的なお好み焼きとは異なり、キャベツではなく青ねぎを刻んだものを大量に使用しています。ネギがたっぷり入った生地の表面はカリッと香ばしく、中はふわっとした食感です。また、お好み焼きにはソースをかけて食べますが、ねぎ焼きはソースではなく、出汁醤油やレモン醤油などにつけて食べます。
ネギ以外の具材を加えて作る場合もあります。定番は「すじコンねぎ焼き」と呼ばれる牛すじとコンニャクの煮込みが入ったものです。旨みたっぷりの牛すじや、ネギとコンニャクの食感を楽しめます。あっさり食べられるのに、コク深さもある味わいです。この他にイカやエビ、豚肉などが入っているネギ焼きもあります。
ねぎ焼き発祥のお店として有名な店は、大阪市淀川区十三(じゅうそう)にある「ねぎ焼 やまもと」です。1965年(昭和40年)頃、ご主人を亡くした山本高恵さんは、家族を養うために1965年(昭和40年)6月、東淀川区十三本町(現在の本店)にカウンター6席の「お好み焼・やまもと」を開業しました。当然、アルバイトを雇う余裕はなく、1人でお店を切り盛りしていたそうです。
すると高恵さんの子供達は、学校から帰ってくると、いつもお店を手伝っていたそうです。高恵さんは、毎日お店を手伝ってくれる育ち盛りの子どもたちに、自分が幼いころに食べた「一銭洋食」に工夫をこらしたお好み焼きを、カウンターの片隅で作って食べさせていたそうです。
そのうちお客さんから、「それ、美味しそうだから、食べさせて!」とリクエストされるようになり、お店で出すようになったそうです。そこで高恵さんは、少しずつ改良を重ね、3年後の1968年6月にネギたっぷりのお好み焼きを「ねぎ焼」と名付け、お店のメニューに加えたそうです。これが元祖「ねぎ焼」とされています。
その後、醤油味のねぎ焼きは大阪の味として親しまれるようになり、関西地区に広がっていきました。そのため、現在では様々なお店で、様々なねぎ焼きが発展しています。お好み焼きのようにソースやマヨネーズをかけて食べる人もいれば、さっぱりとした味わいのポン酢をかけて食べる人もいると思います。お好み焼きのように具材にも、色々な種類を採用できますので、バリエーションは広がります。ただ、大阪ではスジこんと呼ばれる牛スジとコンニャクの甘辛い煮物を入れることが定番のようです。
なお、東京にも「ネギ焼き」というメニューがありますが、こちらは青ねぎではなく白ねぎを使用し、ねぎ以外の具材がほとんど入らない混ぜ焼きのお好み焼きを意味しており、ここでのネギ焼きとは別の料理です。
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