メニュー
TOPページ
観光地
地域情報
日本のホテル
日本のニュース
日本について
美味しいもの
海外事情
海外のホテル
食品の話
雑学
用語辞典
リンク
更新日:
2025年12月14日
|
◎スタカレー:埼玉のローカルフード(2025年12月13日)
「スタカレー」は元々、「スタミナカレー」だった料理名が短縮されて定着した料理で、埼玉、特にさいたま市近郊のローカルフードです。「カレー」と付いていますが、カレーとは全く異なる料理です。埼玉県内の「娘娘」、「娘々」、「漫々亭」などの店舗で提供されているメニューです。
元々、「スタカレー」の前に「娘娘」、「娘々」、「漫々亭」などの店舗で提供されていた「スタミナラーメン」という料理がありました。これは醤油味のスープにニラ、モヤシ、挽肉、豆板醤で作られた餡をかけたピリ辛の餡かけラーメンです。
この「スタカレー」の生みの親とされているのが、2025年12月現在、「娘娘(ニャンニャン) 上尾店」店主の山内和人さんだそうです。山内和人さんは50年以上前に青森から上京し、矢島商事が運営していた娘娘で料理人の道に入ったそうです。北浦和店や浦和店で初代店長を務めた後、1980年に暖簾分けという形でJR、上尾駅西口に上尾店を出店し、独立した後、1988年に桶川市に移転し、さらに2008年に上尾市愛宕に移転し、現在もお店を運営しています。
「スタカレー」が生まれる前、「スタミナラーメン」に半ライスをつけるのが定番だったそうですが、結構な数のお客さんがスタミナラーメンの餡をご飯にかけて食べていたそうです。そこで、ライスにスタミナラーメンの餡をかけて出したらどうかと考え、メニューに加えたらヒットしたそうです。つまり、お客さんの食べ方をヒントに生まれた料理だそうです。
このスタミナ丼をどんぶりではなくて、カレースタイルで提供したことから「スタミナカレー」というメニューにしたそうです。それが、そのうち省略した「スタカレー」という名称となり、普及したそうです。
山内和人さんは「スタカレー」のアップグレードに努めてきたそうです。子どもや年配の方も食べやすいようにマイルドさを強めたり、セットスープとの相性を考えて辛さを抑えたりと、色々な改良をしてきたそうです。その結果、現在の愛宕店で提供しているスタカレーの餡は、理想の味になった集大成だそうです。つまりスタカレーは、今が一番美味しいのだそうです。
山内和人さんのスタカレーの赤色は「テグタンスープ」をヒントにしているそうです。あの赤色は朝鮮の粉を使っていると聞いたから、その粉をすぐに取り寄せてラー油を作ったそうです。今では味付け用と色味用のラー油、2種類を使っているそうです。また唐辛子だけでなく、生姜など、数種類の香辛料をブレンドしているそうです。是非、一度は食べてみたい逸品ですね。

|